森羅万象

Posted on 2013年 6月 21日(金)

ひいとい生徒と話をしよって思うたがやけんど・・・。

『自分は誤解されやすい』とか『相手に勘違いされちゅう』と思うたら、言葉や態度の表現が足りているか反省してみるのも一つの手。

思いが正確に伝わるよう、果たして言葉を尽くしているのか?とか。

すぐ『キレる』のは、自分の気持ちを表現する、適切な言葉がすっと出てこんからやとは思うけんど・・・。

人は断片的にしか、その人を見てないところもある。

だからせめて、自分から働きかけることも大事な事ではなかろうか?

意志の疎通は、まず言葉ありきり。

「ゲームもえいけんどよおー、ちっとは本も読んでみる事をしたら、また世界が広がると思うでー!たくさんの本を読んで言葉と知識が豊富にあったら、ストレスも溜まりやせんきー(笑)。」(と!?言うてみましたが・・・。)

実際、自分はと言えば「そんなに本を読みゆうがかっ?」って聞かれたら石彫バリに固まってしまうけど(カチコチ)。。。

興味のあるものは勿論!前から言えば感心がなかったものまで最近は目を通す事もしだしたき、バランスとしては良くはなってきているはず。。。

ウソ!まだまだです。

けんど、そこは常にドン!欲でありたいちやあ~♡。

そうそうこの間、用事も兼ねて高知市立自由民権記念館に行ちょったけんど・・・。

※自由民権運動とは・・・明治初期、藩閥専制政治に反対する土佐藩士の板垣退助・肥後藩士の江藤新平らによる人間は自由・平等であるとの基本思想に基づき国会開設・憲法制定・地租の軽減などを要求した政治運動。

よしや南海苦熱の地でも粋な自由の風が吹く(安岡道太郎:作)

まあ~凄まじかったねえ。

何が!ってねえ。昔の人は勉強の仕方が半端じゃないのよ(冷や汗出た)。

どの資料を見ても、ホンマに!命がけ。

植木枝盛:各地の運動を統一し指導する中心。全国的な政党「自由党」結成のための準備会を作り盟約を決め、また日本国国権案を作る(これ!口で言うのは簡単ですが実際、あの当時で考えたら・・・もはやイメージ出来んぐらいの偉業だと思います。)。

そして直接的に参加はしてないが、この運動に大きく影響され、かつて『東洋のルソー』と評された、仲江兆民。

幼い時から徹底的に鍛え上げ、後に『民約訳解』という書物を作る(漢文論)。

これはルソーの「社会契約論」の最初の部分を漢訳し、註解をほどこしちゅうがやけんど、日本で中国語に訳されたことによって、中国にも伝わり・・・(正確には漢文ではなく文語体と言う人も居りますが)。また民主・社会それを日本語に置き換えていくのに、日本人の素養としての漢字が重要な役割を果たし、また国語のバックボーンであることを兆民は、しっかり理解していたのだから、これまた凄い・・・(ここだけとっても、並外れの勉強量!)。

今回、初めて中に入って見学をさせてもらいましたが・・・全体的な印象として皆、腹が据わって迷いがない。

うーん。

そこには覚悟の姿勢見え、それがまた痛いほど、ひしひしと伝わってくるわけで・・・。

それぐらい切迫しちょった時代。

普通に尋常じゃない空間やったけんど。。。

たまには、こんなところにも足を運ぶも勉強。

それに何より自分の小さく狭い「型」にこたわりすぎてもイカンという事がよく判った。他人の「型」を認め、世の中の、また、宇宙の森羅万象に心を開ければ、新しく、大きい世界が開けてくる。そんなことを感じた自由民権記念館(ありがとう)。

ちなみに写真は、「土佐バル」のランチにて。

このデザートの盛り付けも面白いかなと思っての一枚どす(笑)。