伝承

Posted on 2013年 3月 31日(日)

3月も今日で終わり。

29日(金)に京都の樂美術館から送られてきた『樂歴代』。

製本し立てのホヤホヤ~♡。

 

京都で北野天満宮から移動中、一条戻り橋の近くで、不意に!市バスを降り・・・(いつもの行き当たりばったり性格が、ここでも発揮!)。

先祖は渡辺綱で・・・『僕の家は昔から豆まきをしたことがない』という五百蔵さんに是非、この「戻り橋」の写真を見せてあげたいと思い・・・(これが、おまさん所のルーツね。ハハハ。)

 で!ここからちょっと行った先に樂美術館が在る事を思い出し・・・(時間もあったので行ってみる事に)。

『定本 樂歴代』出版記念 樂歴代名品展(樂家歴代が手本として学んだ伝来の茶碗)

※平成25年3月9日(土)~7月7日(日)月曜休館(祝日は開館)

能・狂言・歌舞伎の世界でも『伝統を受け継ぐ仕事』とは、その大半が家業・血筋など本人の意志とは無関係に自分に備わり、続けていかねばならない『受ける』という行いに計り知れない重圧がある事を忘れたらイカンね。

けんど、こんな時代にもちゃんと受け継いでくれる人がおる。

本当に嬉しいというか感謝やね。

やっぱり今回一際、目を引いたのは篤人(惣吉)あつんど(そうきち)の赤樂茶碗やねえ(今年32歳)。

もうねー!見るからに『やさしい~♡。』

これからが益々、楽しみな「なり」やったき。

今年2013年1月3日に放送されたNHKの『プロフェッショナル・四百年を背負い「今」を焼く・樂家十五代 樂吉左衛門』

学芸員のおじさんとの会話・・・「なかなかNHKさんも力を入れて、手間も時間も惜しまんと、ようー!撮影しちょったですねえ。」『ええ、去年は頻繁に足運ばれて、撮影されていましたよ。』

「でも、まあ~よくあれだけ樂さんが中の撮影を許可されましたねえ。」

『ええ、私らも長い事お付き合いさせてもらっていますが、今回初めてテレビで中を見させてもらったんです。』

「あらまあ~(笑)!」

「樂さんの『そんな特別な隔たりはありません。プロフェッショナルなんて、いません。そんなものいません!』という言葉が印象的やったです」なんて話をして。。。

館内階段の脇には「こでまり」の花も上品に生けられちょって・・・(ここはいつ行ってもホッと!する。)。

受付の方も、他の美術館とは違って、ざっくばらんに話が出来るき・・・(RAKUだけに楽しいがっ!)結果→また行きたくなる。。。というシステム!?

至る所に樂吉左衛門、またそれを取り巻く人々の息づかい人柄など自然と見えてくる・・・そんな現代に最も必要な空間。

それが樂美術館(ありがとう)。