孟春

Posted on 2017年 1月 31日(火)

1月1日
敬頌新禧
平成二十九年
丁酉
元旦  中山みち

迦陵頻(かりょうびん)
Karyobin
酉 
Bird
W9×R1×H7.5cm
土佐の土
Tosa Japanese Soil

 

 

 

 

 

1月2日
季節の台所仕事…。
元旦に食した我が家の
『雑煮』
『おせち料理』
正月とは、年始に年神様をお迎えしてもてなし、お見送りする行事。
本来は新年最初の月である1月を意味し、一般的には年神様がいる「松の内」(1月1~7日または15日まで)をさします。
新年の五穀豊穣、無病息災を思い食べ物にも願いを込めるのが本来の慣わしになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1月7日
本日、七草粥にて候。
‘the seven herb rice porridge’
七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれてきました。1月7日に食べる七草粥の習慣は、江戸時代に広まり…。年頭にあたって豊年を祈願し、そこで無病息災を祈って七草粥を食べようになりました。また飲んだり食べたり疲れている、お正月明けの胃腸にも、とてもやさしい食べ物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1月15日
本日、小正月。
小正月とは元日を大正月というのに対して呼んだ名。
松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で「女正月」とも呼ばれています。
歳神様や先祖を迎える行事を行う大正月に対して、小正月は家庭的な行事を行う正月で、盆と同様に大切な節目でもあります。
邪気を払い万病を防ぐ意を込めた小豆粥に鏡割りのお餅を入れていただきます。
小豆のように赤い色の食べものは邪気を払うと考えられており、古くは『土佐日記』や『枕草子』などにも、小正月に小豆粥を食べたことも記されております。

 

 

 

 

 

1月16日
土佐の郷土料理
御仏事(おぶつじ)
大根 人参 里芋 ごぼう こんにゃく 厚揚げ 椎茸などを、細かくさいの目に切り、小豆のだしで、ことこと煮ます。
昔から高知では冬に大鍋で煮込み,何度も煮返しながら食べられて来ました。
浄土真宗の多い、この辺りでは親鸞聖人の毎年のご命日(旧暦11月28日、新暦1月16日)に際してのご法事『お取り越し』にお供えしたり、ご近所にくばったりします。
お味の方は特に、美味しいというわけでは御座いませんが、この食材の組み合わせに身土不二をも感じさせる、先人の知恵には学ぶものも大きいかと存じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1月21日
三寒四温
梅の花もほころび始め、かすかに春の気配も漂い始めました。

 

 

 

 

 

1月23日
金柑(きんかん)の甘露煮
一番小さなミカン科の果実。
皮が甘いので丸ごと食べれるのが特徴。
昔から喉によいといわれています。
風邪をひいたときにもおすすめです。
ヘタを取って竹串で皮を数カ所刺し、2分ほどゆでてゆでこぼし、砂糖(金柑の重量の約1/2)とひたひたの水、酢少々を入れ、透明になるまで煮れば完成。