県内の高校を転々として、かれこれ10年は経つ・・・。
たまに思うがよねえ。。。
「学校の建物が、もっと人間的な空間づくりやったら、生徒は勿論!先生・その他職員も随分、心持ち変わってくるろうな。。。」って。
たとえば照明でも、ほとんどの学校では、蛍光灯が使われている。あの光は、確かに経済効率もよく、温度上昇も少ないかもしれない。事実、便利なものとして使用されている。しかし、不自然な明るさは、どこまでも人を疲れさせ、四方を囲むのも、これまた無機質で灰色の建材が多く見られる。
それらがどれでけ人の心を苛むことか。。。
遊びもない、美しさもない、情緒もない殺伐とした空間に一日中いれば、そりゃー!気もおかしくなる。
情緒が欠乏症を起こし、その内、心が神経が悲鳴を上げだす。
それぞれを取り巻く人間関係の問題もあるろうけど、この無機質な空間も、また大きな要因ではなかろうか!?
振り返れば軍国主義で文化を壊し、終戦後は経済効率を中心に物事を考えるようになった日本。
その当時を代表する建築家を否定する気はありませんが・・・。
ここは大変、失礼ながら・・・作っているのは、ただの無機質な箱では御座いませんか!?
たとえば、オフィスビル・マンション・アパートも含めた建築。
それこそ灰色で廊下から何かに統一した不吉で空疎な建物ばかり。
長い間、経済効率と便利性、機能優先で無機質なものをありがたがって、材質から何から人間にとって必要なものを排除。その結果できたものはまるで刑務所。ガラスと鉄とコンクリートの打ちっ放しの壁の中で生活をしていたら、そりゃあー情緒障害にも、病気にもなる。
ちょうど、昔ドイツのバウハウスで実験的に造ったアパートでは、次々と奇怪な事件が起きたのと同じ。
精神的におかしくなる。
教育でも戦前までは『人さまに迷惑を掛けない立派な人間になるために勉強しなさい』だったのが戦後は『いい職業について、お金持ちになるために勉強しなさい』=動機はお金のみ。に流れも変わり・・・。
ロマンとかリリシズムを一切排除してしまったのだから、普通に考えても情緒的な人間なんて育つはずもない。
やきねえ~。
生徒にはなるだけ・・・。
家でも花を飾り、優しく静かな音楽を流し、美しいインテリアに囲まれて暮らしよったら、その波動で人は美しくもなる。またお気に入りの絵などがあれば、一人ぼっちの部屋でも不思議と温かくなるでー。
と!
話してみたり。。。
生活の中に美しい文化があれば、心にも潤いが生まれる。
精神のバランスが崩れるのは、普段の生活でも機能性・便利性・経済効率など、本人も知らぬ間にそればかりに囲まれているから。
精神の健康を保つのは美意識。
生活にロマンの美がない人は壊れやすい。
黒、ネズミ色、灰色は「不運、不吉、不幸、不安、非、憂鬱」の色でもある。
レインボーカラーはどれも幸運、平和、喜びの色、ぜひ衣食住にも活用すべし。
などなど授業の合間に、これらをちりばめて伝えてはみゆうけんど・・・。
どうかな~?
一応『うん!うん!』と鼻に抜けたような返事も、たまに返って来ますが・・・(笑)。