先日は生徒と5~6人で一緒に昼ごはん(学校で販売されてます幕の内弁当での昼食)。。。
話題は家で『お料理をするしない』の話しになり・・・。
『先生とこは!?』
と振られたので・・・。
「4年前に母が、すい臓ガンで亡くなり・・・。現在は父74歳と二人暮らし、それとなく主婦です(笑)。」
「なので・・・家事は、必然的にしなければならないポジション。」
「毎日なので、ちょっと!キレ気味な時もあるで(笑)。」
『そらー!先生も、大変やねえ。』
「そうやって言うてもろうたら嬉しい。ありがとう(笑)。」
そんな会話の後。。。
普段、お料理をする生徒からの話しで・・・。
料理を作るという事は、簡単に思えるけど結構難しい。親がいつも作ってくれる料理を当たり前のように口にするが、いざ自分が作る側になると、いかに大変なのかが、よく分かる。簡単に見える料理でも一つ作るのに、手間と労力がかかる。具を入れるタイミング、量によって出来上がりも変わってくる。
またその一方で・・・。
料理は最初、下手でも順番に続けていくと上手くなる。それに頭が鍛えられ賢くなる(手順を逆算・取り掛かりなど決断が早くなる)。時間の効率化など普段の生活でも段取りや要領も良くなる。
包丁・鍋・フライパンを手で持ち、食材を目で確かめ、調理の音を聞いて、香りを鼻で楽しみ、料理の味を舌で感じる(五感が刺激される)。
などなど話しも膨らみ。。。
最終的に『お料理が出来るのにしない人は、何かもったいない人生になってしまうのではないか?。』というところまで話が及び・・・。
その意見を、ただ横でひたすら「フム!フム!」としか聞くことのできないワタクシ。。。
確かに、授業でもある程度、要点だけを理解しサクサクと手を動かす子とそうでない子が居たり・・・。
これは今に始まったことではなく、どの高校へ行ってもその違いは明確で・・・。
生徒には、最初オリエンテーションの時に少しアンケートを書いてもらっています。
その中に『普段、お料理はしますか?』という一文も添えてあり。。。
また『得意料理はありますか?』と言う項目に対して、2つ以上記入して来る子の殆どは、そのサクサク派(作品の出来栄えは別として)。
生徒にも質の違いを見つける一つの手掛かりとして、各自に記入をお願いしています(ここは嘘を書かれたら意味がないので、「必ず!正直にお願いします。」と呼びかけます。)。
全部が全部とまでは行きませんが、一応その子に応じての授業の進め方・参考までにはさせてもらっています。
ちなみに今年の一年生は女子よりも男子の方が、料理をする生徒が多かった。
あと・・・。
まわりの同年代でも夫婦共働きのところは、旦那さんも台所に立つお家は珍しくない(高知は県外から見ても多いかも)。
前に、幼なじみと話しをしていて、やっぱりそこも夫婦共働きで・・・どちらか帰りが遅くなる場合は、早く帰った方が夕飯を作るようにしているとの事。
聞けば結婚する前から二人は、頻繁に料理を一緒に作る体験をしていた様で・・・。
旦那さんも最初は、料理に対し苦手意識が強かったみたいですが、一緒に作る楽しさが解って以来、今では料理の腕前も、奥さんに負けず劣らずだとか。
そんな話を聞いて・・・。
うちんトコの親父は、全く料理をしない。
今のところ、私で何とかなってますが・・・。
居なくなったら、どうするのかな?
あんまり、考えたくないけど。。。
やっぱりねえー。
ここは男女関係なく、お料理は出来る事に越したことはないと思う。
何時、何が起きるか判らんし。
これらを踏まえても今の生徒が中堅世代になる頃には、これがもっと重要視される時代になると思う(男女共、お料理も家事全般に渡って必出。)。
と!思いつつ。。。
食べ終わった弁当に蓋をしていたら・・・。
一人生徒がこの学校の先生で、普段お料理をしそうな先生と、そうでない先生の名前を挙げよって・・・(女性の先生は勿論!男性の先生も)。
何を基準に???
って思ったけど・・・。
知らん顔して聞きよったら、それがまた的確で(怖)。
先生方~!
生徒は案外、見てますよ~(笑)。