先月は21日(土)に、高知城へ。。。
9月19日(木)~9月23日(月)
「高知城 秋のお城まつり」
19:00~/20:00~
19日(木)永渕神楽(大豊町)
20日(金)池川神楽(仁淀川町)
21日(土)津野山神楽(梼原町)
22日(日)本川神楽(いの町)
23日(月)名野川磐門神楽(仁淀川町)
◇ 日替わりで高知県内各地の神楽が登場。
◎ 土佐の郷土芸能を鑑賞する絶好の機会。
迷わず21日(土)の津野山神楽を観に行く。
何年か前に観て、それ以来 ト ・ リ ・ コ ♡。
・・・津野山神楽の歴史・・・
延喜13年(913年)藤原経高(ふじわらつねたか)が土佐の津野山郷へ入国し、伊予の国より三嶋神社を歓請して守護神として祀られた時から、代々の神官によって歌い継ぎ、舞い継がれたものとされています。昭和20年(1945年)の敗戦と神楽修得者の減少により、一時すたれかかっていましたが、昭和23年(1948年)神楽復興の気運が高まり、『津野山神楽保存会』が設立され、現在も一千年の歴史を舞い継がれてきた津野山神楽は伝承されています。
それまでの神楽は、代々特定の神職により世襲的に歌い、舞い継がれたものでしたが、この技を習得している唯一の神職、掛橋富松(かけはしとみまつ)翁を師として、旧習を破り、村内各地区より推された青年10数名に口伝により伝承講習されました。その後は、歴代の首長が保存会長となって後継の舞太夫が養成されています。
舞は全部で18節からなり、それぞれ厳格なきまりをもち、進左退右、座左起右というように進む時、退く時、座る時、立つ時それぞれの作法を持っています。正式に舞い納めるには、約8時間を要します。急テンポの楽に合わした舞でありながら、優美荘重で雅の言葉そのままです。津野山神楽は、土佐の神楽の一つとして昭和55年(1980年)に国の重要無形民族文化財に指定されました。
第二節 幣舞(へいまい)
第三節 手草(たくさ)
第四節 天の岩戸(あまのいわと)
第五節 悪魔祓(あくまばらい)
第七節 花米(はなよね)
第八節 二天(にてん)
第九節 山探し(やまさがし)
第十節 弓舞い(ゆみまい)
第十二節 猿田彦(さるたひこ)
第十三節 長刀(なぎなた)
第十四節 折敷(おりしき)
第十五節 妙見(みょうけん)
第十七節 鯛つり(たいつり)
第十八節 四天(してん)
今回は、その中の『山探し』『鬼神退治』『豊穣舞』『鯛つり』が披露され・・・。
山探し:金山彦の使いの神が紛失した宝剣を探し求めて歩くことから始まり、宝剣を見つけて歓喜と感謝の絶頂のところで舞いは終わります。この金山彦の使い神を「山探し」と呼んでいます。最初は衣を頭からかぶって舞い始めますが、山探しの無表情の面は「憂愁」「憤怒」「歓喜」と表情が変わっていくかに見えます。
これがワタクシの本命です(笑)。
山探しが舞台に出て来る時は、衣をかぶって小刻みに体を左右に揺らして出てくる(その姿は、妙に可愛い)。
たびたび衣の間から顔をチラチラ見せてくれる(何か分からんけどドキドキする)。
その衣を脱ぎ去ると、これがまたイイ男~♡。
髪を振り乱しての舞に興じる姿は・・・うーん!絵になる(これぞ!元祖ビィジュアル系)♡♡♡。
勇ましく節目にタン!っと床板を踏み鳴らす(カッコえい!)。
巧みな二刀流さばきに、最後は片足で床板がたわむぐらい跳ねて踊る(渋)。
見ごたえのある舞。
この袴の色もポイントやね。
時折、テレビでも季節の風物詩としてニュースで放送されたりする。
この神楽が地元の神社に舞納する際、舞殿のすぐ脇では、小さな子供たちが一生懸命、見よう見まねで踊っている姿が何とも言えないのです。。。
豊穣舞:俗に「お稲荷さんと大国様の舞」です。お稲荷さん(宇賀魂神)は五穀を守る神、大国様(大黒主命)は打出の小槌と商売繁昌、五穀豊穣の徳を授ける神です。お互いの自慢話をしながら稲と宝を交換するユーモラスな舞いです。
何か二人でちょっと!?ミーティング・・・。その時、大国様が打出の小槌 を床におもいっきりバーン!同時に、お餅がゴロゴロ~!と飛び出して。。。
それをすかさず、下でお稲荷様がキャッチ!
観ているお客さんに投げ配る。
お陰様で一ついただきました。
これが、また不思議な事に家に帰ってから気が付いたがやんど。。。
上の部分だけ綺麗に十字線が入っており・・・。
おそらく神様事なので、意図的にビニールの上から印を切って入れちゅうがやろうなって思って・・・。
それでビニールをよく見て触ってみるが、何の痕跡もない。。。
心当りとして、大黒ちゃんが打出の小槌をバーンってして・・・その時の亀裂???
いやー!
「お稲荷様~!大黒様~!縁起の良い神秘の十字線入りお餅をありがとう♡」。
心より感謝です(笑)。
鬼神退治:大国主命の御子、建御名方神(たけみなかたのかみ)と戦われた建御雷神の神話を劇的に仕組んだものです。「我は建御雷神なり。天の加古弓に天の羽々弓をもってただ一矢に打落とし諸々の悪魔を退治し、我が葦原の水穂国を治め給う神の御使いなり。汝障化(なんじょうげ)叶わんぞ、早く従い申せ。」「何と申しましても従うまじ。」で戦いがはじまり、結局鬼神の首はとられます。
この鬼神退治、舞台の上はとても激しく・・・。
鬼神ちゃんが持っている榊の葉っぱが、あちこちに飛び散る。
きれいな榊なので、ちょっともったいない気もするけんど。。。
鯛つり:昔から言代主命(ことしろぬしのかみ)は鯛つりの名人と称され、俗に「えべっさま」とも言われる七福神のひとりです。面がみごとで、見るだけでその動作も想像できますが、ユーモラスな舞は、舞手の個性を表します。観覧席から鯛や供物を釣り上げます。
最後は鯛におひねりも抱えて恵比須顔(ゲット♡)。
楽については楽譜がなく・・・大小の太鼓、すり鉦、笛で奏でるお囃子。
日本には神楽を伝え守っている地域は他にもある。
その中でも『津野山神楽』のリズムはアップテンポ。
以前、祭りの余興でジャズの楽器を雅楽のお囃子の中に入れて合わせたという事だけあって、ジャズとセッションもできるノリのいいリズムは、「津野山神楽」の特徴。
これまでフランスやアメリカでの講演を行うなど海外を結ぶ文化交流の架け橋としても活躍。
これぞ!神人和楽の追随。
本当は生で観るのが一番ですが、You Tubeの梼原津野山神楽保存会「鬼神退治 山探し」2006でも観る事ができます。
また今月の19日(土)には伊勢神宮の遷宮奉祝奉納行事(外宮)にて13:15より
高知県・梼原町津野山神楽(勾玉・池奉納舞台)が披露されるとの事です。
そう言えば・・・。
演目も終わって後、高知城の階段を下りゆう途中、ふっと!頭を過ったことが。。。
しかしあの山探しの中で、指をまるの形にして何かを確かめるように中を覗くシーンがあったけど。。。
「あれは、いったい何を意味しちゅうがやろう?」って思ったとき・・・。
ひょっと!
『スリワリ』かえ!?
昔、近所に住む山の猟師であるオンちゃんから聞いた話で。。。
猟師は、山で怪しげなものに出会った場合、銃の照尺の穴から(スリワリ)覗いたら、相手の本性がわかる。と!
また別のお年寄りから聞いた話しでは、着物のわき下にある穴から覗くと魔物の正体がわかる。とも聞いた事があり・・・。
その妖怪などは、その本性が発覚したとたん、その効力を失う。とも聞いた事がある。
うーん!
しかしこれが、山探しに当てはまるかどうかは定かでないですが(笑)。
参照:梼原津野山神楽保存会
詳しくは観光情報(津野町)www.mantentosa.com