晩冬

Posted on 2017年 12月 31日(日)

12月2日
中山みち 2018 お正月飾り
2018 びょうびょう ¥1,000(税込)
土佐の土
W11×H7×D2.6 cm
台座・土佐産ヒノキの扇板は別売り 一枚 ¥1,000(税込)
※ 県外発送も承ります。(詳細はHPにて)

●作者の意図
この作品は土を 生かした焼き物ではない置物です。そのため、とても壊れやすいです。無事、務めを終えたとき、もう必要なくなったなと思ったときは、そっと土に還してあげてください。もし飾っている途中、何らかの事情で壊れてしまっても、そこは決してもったいないとか、残念だとか、落ち込んだりする必要はありません。寧ろ、その時この子はあなたの役に立つことが出来、悦んでいます。
カタチあるものは、やがてなくなるのが常。
それが、この子のお役目なのですから。土こそが自然界における、すべての土台です。『びょうびょう』は、土へ還すことで、その新しい土地で蘇生し、またこの世の中を見守り続け、自然と人との共栄を願う作品になります。

●作品が出来るまでの工程
自宅の山から赤土を採取し、これを一度、日に干し乾燥させます。土が乾いたところで、振るいにかけ細かい土だけを選別します。そこへ藁と水を練り込み、一晩寝かした土を水分調整し、それから一つ一つカタチを創り、自然乾燥させた作品です。焼き物ではありませんので、比較的壊れやすく「水」厳禁で取扱いの方は宜しくお願い致します。

連絡・問い合わせ/中山みち
〒781-0311高知市春野町芳原706-イ
Tel.090-5146-0766   https://nakayamamichi.jp

 

 

 

 

 

12月4日
中山みち
2018 お正月飾り展
2017.11.26(日) & 12.3(日)2日間のみ(両日作家在中)
会場=花CAFE GALLERY FOREST
〒780-8010 高知市桟橋通り2-4-18 (AM11:00~PM5:00) ※ 駐車場あり
Tel.088-833-8328 http://forest-studio.com
カフェでは季節のランチと、ケーキセットなどもご用意しています。

販売は無事、終了致しました。
ご来場の皆様、誠に有難うございました。

 

 

 

 

 

12月7日
お正月飾りが出来るまで
The new year’s decoration(Zodiac figurine)
【箱詰め】Packaging
作品を入れる箱にシールを貼ります。 A label is placed onto the box
作品とキャプションを箱におさめます。The piece is placed into the box along with a caption
【ここまでが、箱詰めの過程です。】The packing phase is completed
【最後の袋詰め】The last of bagging
これで完成です。That’s all there is to it

 

 

 

 

 

12月8日
子からスタートし今回で11回目を迎えました。
This is the 11th time creating work for the zodiac series.
毎年、お正月飾りを制作しながら思うこと・・・。それは目には見えない『気を入れていく』これが自分の仕事ではないかと思っています。皆様におかれましては手に取って、そんなことを感じていただけたなら、これ幸いに存じます。
As I create these decorative works for each New Year, I’ve come to realize; Part of my task in producing these pieces is to insert a spirit, not something one can see with the eye, but rather a feeling, and it is my hope that you might sense this feeling in holding one for yourself.

 

 

 

 

 

12月30日
本日、お正月の支度にて候う
 其の一
土佐流を基本とした白米を敷いた上に御鏡を載せます。
裏白(ウラジロ)を挟み、上には橙(ダイダイ)を載せて、ゆずり葉をブスッと!刺します。
裏白の葉は、裏が白い事から、隠し事なく正直に生きますの意。
ゆずり葉は、新しい葉が育ってから古い葉が落ちることから子孫繁栄。また人に譲るという意味もあります。
橙(ダイダイ)は、代々を意味し家が代々続く事を意味します。
昆布は、よろこぶに通じ喜び多い年であることを祈ります。
干し柿は、「来」の意で喜ぶが来る事を願います。
スルメは、室町時代の頃からお金を「お足」と言い、足の多いスルメは縁起が良いとするところから来ているそうです。
お正月の鏡餅は新しい歳神様のお供えもの。作物の中で最も大切な米で搗いた餅に海の幸、山の幸をあしらい、豊かな実りがあるようにと祈りを込めてお供えすします。
このまま松の内が明けるまでは、この状態です。
鏡餅は、御鏡、 餅鏡、あるいは具足餅などと、いろいろなよび名で古くから私達日本人の生活の中に深く結び ついてきました。お供えものや飾り方は地方や家々によってさまざまですが、それぞれの謂れの中に昔の人々の智恵と幸せへの祈りが今に伝えられています。

 

 

 

 

 

 其の二
要するに、ここは渡哲也風に松竹梅〜♪。

 

 

 

 

 

12月31日
2017丁酉(ひのととり)も、残すところあと僅かとなりました。
皆様、今年も大変お世話になりました。
今年一年、誠にありがとうございます。
健やかなる新年を迎えられますように、心よりお祈り申し上げます。

中山みち
micih Nakayama
迦陵頻(かりょうびん)
Karyobin
酉  Bird
W9×H7.5×D1㎝
土佐の土
tosa mountain soil