お正月飾りが出来るまで

Posted on 2016年 12月 12日(月)

【土づくり】

1 山から土を採取してきます。

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2 山から採ってきた土は一度、日に干して乾燥させます。

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3 土が乾いたところで、ふるいにかけ細かい土だけを選別します。

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4 田んぼから採ってきた稲穂を乾燥させ、細かく切ります。

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5 ふるいにかけた土と、細かく切った藁に水を入れます。

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6 よく混ぜ、その後水分調整。

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7 何日か、かき混ぜては水分も抜け、粘りが出てきます。

(これは季節や時間によっても、異なります。)

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8 よく練り、一つの塊にします。

【ここまでが、土づくりの過程です。】

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【成形】

1 これから一つ一つカタチを起こしていきます。

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2 ナイフを使い、大まかにシルエットをとります。

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3 ナイフで余分なところを削ぎます。

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4 作品の裏には判をつきます。

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5 カタチを整え、自然乾燥させます。

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6 自然に委ね、乾燥させた作品。

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7 ブラシをかけて土、本来の力を引き出します。

これで大体、完成。

【ここまでが、成形の過程です。】

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【箱詰め】

1 作品を入れる箱にシールを貼ります。

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2 新聞紙をちぎって、丸めます。

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3 作品を紙に包みます。

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4 作品とDMを箱におさめます。

【ここまでが、箱詰めの過程です。】

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この干支シリーズは、とても壊れやすいです。

無事、務めを終えたとき、もう必要なくなったなと思ったときは、そっと土に還してあげてください。

もし飾っている途中、何らかの事情で壊れてしまっても、そこは決してもったいないとか、残念だとか、落ち込んだりする必要はありません。

寧ろ、その時この子はあなたの役に立つことが出来、悦んでいます。

カタチあるものは、やがてなくなるのが常。

それが、この子のお役目なのですから。

『迦陵頻』は、土へ還すことで、その新しい土地で蘇生し、またこの世の中を見守り続け、自然と人との共栄を願う作品になります。

 

子からスタートし今回で10回目を迎えました。

毎年、お正月飾りを制作しながら思うこと・・・。

それは目には見えない『気を入れていく』これが自分の仕事ではないかと思っています。

皆様におかれましては手に取って、そんなことを感じていただけたなら、これ幸いに存じます。