今月は3日(火)午後13時~土佐女子新講堂・体育館落成記念『北多流能』を鑑賞。
仕舞 高砂 : 粟谷 明生
地謡 佐藤 陽 内田 成信 狩野 了一 粟谷 浩之
解説 金子 敬一郎
能 羽衣 シテ・天女: 粟谷 能夫 ワキ・漁夫白龍: 坂苗 融
太鼓・梶谷 義男 大鼓・亀井 広忠 小鼓・横山 幸彦 笛・八木原 周平
後見 狩野 了一 粟谷 浩之
地謡 粟谷 充雄 金子 敬一郎 粟谷 明生 内田 成信
去年は高知県立美術館 開館二十周年を記念し、喜多流の記念能『鬼界島』・狂言 附子 ・仕舞 玉葛 鳥追船『葛城』と人間国宝2人を迎えての能楽堂を備えた同美術館での公演に魅せられ・・・。
正直言うて、事は解ってません。。。
ですが、これが何とも言えん世界。
ホンマに!能は想像力を掻き立ててくれる。
面・衣裳・謡(台詞)・お囃子の緩急で物語が、どういうものかを見所で想像せなあいかんき、そこがまた面白いがやけんど。。。
また歌舞伎よりも情報量が少ないので、より研ぎ澄まされた存在感も好ましい♡。
本来、能は余韻を楽しむため拍手はいらん。
舞台からワキ、地謡など全員がいなくなった時に、一度だけ拍手をする。
舞台の上に「あの世とこの世」の間をつなぐ境、時空を超えた空間は、まるで宇宙。
洗練された様式美だけではなく、形にならないもの、見えないものを感じ取る舞台芸能。
「三度の飯よりも・・・。」と言えばオーバーに聞こえるけんど。。。
能が一番、落ち着く。
それに何より人間は保護色の生き物。
話しは逸れるかも知れんけんど・・・。
日頃、住み慣れた場所の空気・雰囲気は、しっかり自分の細胞にしみつき、オーラのように発散される。普段のインテリア・服装は、自分が思っている以上に大きな影響を及ぼす重要な要素でもあります。
いい本を読んで、質の良い音楽を聴いて、適度に運動もして、そして美術館や博物館にいって、いい文化を常に仕入れていると、その人なりがそのまま出て来ると思うのです。
物のように目には見えないけど、自分を磨くために費やしたお金と時間は、絶対に無駄にはなりません。
その分、必ずどこかで役に立ち、やがて目に見えて、人生を豊かにしてくれます。
しかし土佐女子高等学校は、落成記念に喜多流能を呼べるのだから、これまた凄いね。。。