開冬

Posted on 2017年 10月 31日(火)

10月4日
今宵は十五夜
月はかけがえのないもの
音楽はSP盤

“Moonlight Serenade”

 

 

 

 

 

10月5日
露草
花や葉の汁を布に摺りつけて染めたことから、古名を『着き草』と呼ばれ『月草』『鴨頭草』とも書かれていました。
この花で染めた布は色あせやすいことから、ものごとのはかなさやうつろいやすさのたとえによく用いられ「移ろふ」「消ゆ」など枕詞ともなりました。

 

 

 

 

 

10月7日
酢橘(すだち)
爽やかな香りとすっきりした酸味があります。
名前の由来は、果実に多く含まれる果汁を食酢として使用していたことから、酢橘(すだちばな)に由来するといわれています。「巣立ち」「酢立」などと当て字されることもあります。

 

 

 

 

 

10月8日
青柚子(あおゆず)
(英) Yuzu
(仏) Ie Yuzu
海外でも「ユズ」と呼ばれています。原産地は中国の揚子江上流とされております。
ゆずといえば黄色く熟した冬の果実を想像しますが、まだ青い未熟な実は今が食べ頃でもあります。熟していないぶん、風味も爽やかで果汁だけでなく、皮ごとすりおろして薬味や青柚子胡椒などにも使えます。
ちなみにポン酢はオランダ語で「柑橘類の果汁」を意味する“pons”から来ているそうです。

 

 

 

 

 

10月9日
ぶしゅかん
人間の手のような形をした黄色い柑橘類「仏手柑(ブシュカン)」とは別物ですが、一説によると仏像の御手に乗っている「宝珠」に似ていることから“仏手柑=ぶしゅかん”と呼ばれるようになったとか。
ほんのり苦味ばしった爽やかな香りをしていながら、口に運ぶとフルーティで、まろやかな酸味が広がります。
あらゆる食材のおいしさを見事に引き立て刺身や焼き魚、タタキ、酢の物、鍋物、田舎寿司などにも相性抜群です。

 

 

 

 

 

10月10日
直七(なおしち)
その姿は、まるで木の枝に突き刺したかのようにも見える直七。
広島県尾道市田熊で発見された香酢柑橘の一種でスダチの仲間です(正式名称「田熊スダチ」)。
昔、魚商人の直七が、魚にかけるとおいしいとすすめたため、この名が付いたといわれています。
香りは控えめで、やわらかな優しい酸味の果汁が豊富です。また酢の物や鍋料理などにも、たっぷり搾って使うのもオススメです。

 

 

 

 

 

10月22日
11日間、連続雨。
さすがに気も滅入って参ります。

本日、季節の台所仕事
秋の味覚を代表する栗
「栗羊羹」(sweet jelly of beans with chestnuts inside )
栗は縄文の昔から日本人にはおなじみで、貴重な食糧としてさまざまに利用されてきました。
さらに、戦国時代には”勝ち”につながることから武将の戦陣の祝宴に欠かせない縁起ものとされていたそうです。

 

 

 

 

 

10月23日
杜鵑草(ほととぎす)
英名Toad lily(トードリリー)という名は、ホトトギスの花はユリ科の植物で、花の斑点が蛙(カエル)の斑点に似ていることから、蛙を意味するtoadとユリを意味するlilyを合わせてtoad lilyと呼ぶようになったといわれています。

 

 

 

 

 

10月28日
ほんのり色づく南天の実
heavenly bamboo

 

 

 

 

 

10月29日
茶の木に咲く花
恥じらうかのように、うつむき加減で花をつける茶の木。
茶はツバキ科の植物で、その花は小ぶりの椿といったところでしょうか。
5枚程度の絹のような白い花びらに黄色のしべも豊富です。花びらとの色のコントラストも目を引きます。

 

 

 

 

 

10月30日
今宵は高知県立美術館能楽堂にて
和泉流宗家による
第四回高知狂言の会
〜和泉流十九世宗家 和泉元秀二十三回忌追善〜

今年のお正月飾り展の干支は、この狂言の中でも、よく出てくる擬音語からヒントを得た作品を制作しています。
どうぞお楽しみに。