潜在意識

Posted on 2014年 9月 05日(金)

 

 

 

 

 

先月は、お盆休みなど高知へ久しぶりに帰省した友達にも会い・・・。

現在、子育て真最中のファミリーとも一緒に時間を過ごして。。。

やっぱり子供が、まだ小さい時分は、親はたっぷり愛情を注いであげるのが大切。

結局、人の痛みを知ろうとしない人、想像力のない人間が犯罪を犯す・・・。

そんな御時世・・・。

普段から親が子供に子守唄や絵本の読み聞かせをする。

そうやって子供の想像力を養うことが、未然に犯罪を防ぐ事になりはすまいか。。。

と!頭をかすめてみたり。。。

学校の教員として勤めていた頃を振り返っても、そこは切に思う事でもあり・・・。

また最後に見せてもらった教え・・・。

まさに、これに尽きると言っても過言ではないと思う。

現場で生徒は、よく『疲れた~』を口走っておりましたが、あれは本当に疲れているのではなく・・・。

ここは要約して・・・。

『寂しい~』が正解で。。。

家庭の事情によっては、幼いうちに親と死別したり離れて暮らしたりと、早くから親離れを経験せざるを得なかった子もいたり。。。

 

 

 

 

 

一般的な親離れの場合・・・。

人は大抵、親に対する依存から始まり、親離れの時に経験する傷心、親の代わりを求めた初恋で失恋を経て、やがて誰にも頼らず生きていこうとする自立へと入っていく。

しかし、何らかの事情で幼い時に親と離れざるを得なかったような場合・・・。

そのショックは、とてつもなく大きい。

人間は最初、依存状態にある。

小さい時は無力で親がいないと生きていけないから。

存在対象はもちろん自分の親(もしくは親的な立場の人)。

皆、誰しも成長するにつれ、そのうち自分の面倒は自分でみなければならない時が来る。

その場合、 親としては『自分たちは先に死んでしまうのだから、早くこの子を一人前にしなければ』という思いやりの結果だったりするのですが・・・。

しかし、ずっと依存状態にあった子供からすれば、まるで自分が親から捨てられてしまったような気持ちに陥ることもあり。。。

そのため皆、例外なく・・・。

この親離れの時に受けた心の傷は、計り知れない訳で。。。

形式上では親離れを果たした事になってはいても、実際には、まだまだ親の愛情を求めるのが当然。。。

しかし、それは親の手前もあって許されず・・・。

 

 

 

 

 

そうなると結局、親代わりになってくれるような人を探し求め・・・。

その殆どは初恋の時、どっぷり依存状態へ。

親に冷たくされたぶん、まるで失った愛情を取り戻そうとするように、その相手に甘えようとしてしまう。

その結果、相手から『重い!』と言われ挙句、フラれてしまい・・・。

二度目の心の傷に。。。

人によっては、その後も諦めきれずに愛を求めて依存的な恋愛を繰り返し、どんどん傷を深めていくケースも見られたり・・・。

また逆に『誰かを信じて傷つくのは、もう嫌。これからは誰にも頼らず一人で生きていく!』と決意して自立に入っていくパターンの、この二つに分かれる。

しかし両者とも、根本的に何も解決でしていないので・・・。

おおかた『自分は誰からも愛される価値がないのでは』という所へ。。。

 

 

 

 

 

またそのお相手・・・。

傾向として・・・。

やはり自分の親(異性の親)と同じ欠点を持った人が挙げられ・・・。

ここは自分を愛してくれなかった親を憎む一方で、その親から愛されたいという欲求も強く・・・。

したがって、親によく似た欠点を持つ相手に、愛されることで自分は愛される価値があるんだ、ということを証明しようとしてるかのようにも見受けられる。

けっして本人もそういう人を、自覚して選んでいるわけではないと思うのですが・・・。

潜在意識では親離れの時に生じた心の傷を、親に近い別の誰かで癒そうとしているのかも知れません。

 

 

 

 

 

また、せっかく自分を愛してくれる人を見つけたとしても、今度は、『この人も私を捨てるのではないか?』という恐怖に怯えることもあり・・・。

常に相手を束縛・支配しても、その愛は完璧にコントロールすることなど不可能な訳で・・・。

これは、相手が拒絶してしまえば、それで終わりなのですから。

また欲しいものを他者から求めているうちは、到底、心も満たされることはありません。

欲しくて仕方のない無償の愛・・・。

自分が自分に与えるれるようになる日まで、決してどこからも与えられることなどないのです。

普通に考えても人からのケータリングなどありはしません。

自分が食べたいものは何か?

好みや満足感は?

自分自身にしかわからないもの。

最後は自分で自分に愛を与えるより他はなし。

また、いつも相手に依存してしまうというのは、自分は親から十分に愛されてこなかったと強く感じている子も多く・・・。

これは、おそらく潜在意識下で感じていることなので・・・。

その、ほとんどは気づかないのが現状。

親から愛されてこなかったと素直に認めることは、『自分はこの世に生まれてくることを望まれていなかったのだ』ということを認めるのに等しい事です。

恐ろしくて本当は誰も自分がどう感じているのかなど確かめたがらないのが本当。

本来、自分が親から愛されていると実感するのはとても難しいことです。

完璧な親など、この世には存在しません。

皆、親との間で問題を抱え、何がしかの傷を負っているというのが実情。

依存と自立の違いは、依存的な感情が表面意識に出てきているか、潜在意識に押し込まれているかの違いに過ぎないのです。

役割を入れ替える自立と依存のカップル・互いに依存のまま破滅へと向かっていくカップル、互いに自立してしまい一緒にいる意味が見いだせなくなってしまう自立カップルなど、それでも関係を続けて行くケースもあり・・・。

 

 

 

 

 

そんな時。。。

似た者同士がいがみ合うのは、自分の欠点を相手の中に見つけるからで・・・。

家族でも他人でも、一定の距離を保ち、相手の人格を立て自然体で向き合えれば少しは楽になれるはず。

やっぱり理想的なのは・・・。

普段は一人で頑張ってくれゆうけど、本当に自分が疲れた時は素直に助けて欲しいと打ち明けてくれる人が、一番ようないかえ!?などと提案してみたり。。。

相手がそういう人ならば、こちらも変な気を使わずに自然体でおれるしねえ(笑)。

何でもそうやけど、困ったときはお互い様で・・・。

どちらが上でも下でもないそういう関係がベスト。

周りを見渡しても夫婦の相性は、人それぞれで・・・。

同じ目的を持ち、同志のような関係の夫婦は、そこに恋愛気分はなくても、深い絆で結ばれ安定しちゅう。

互いの性差を理解し尊重しもって・・・。

足りんところを補い合っている、そんな関係。

起業家夫婦などに見られる「相互依存」パートナーシップは絶大。

また歴史を振り返っても、武家の妻は偉い(笑)。

未来に貢献できるような大事業を成し遂げるためには・・・。

この「パートナーシップ」を築くことが必要不可欠でもある。

 

親といっても、一人間で・・・。

もちろん子供時代もあっての今。

たまたま何十年か先に、この世へ勉強に来た一人の人間。

親と子は、人生の先輩・後輩。

基本的には対等な修行者同士なのだと心得ていたら・・・。

案外、気が楽(笑)。。。