生きがい

Posted on 2016年 6月 11日(土)

今回で沢田マンションギャラリーでの個展は3回目を迎えました。

素材は毎回、土佐和紙・墨・土この三点のみで構成。

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土は自宅の春野で採れる土を使いインスタレーション(場所や空間全体を作品として体験させる芸術)という表現方法で制作させてもらっています。

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17日(日)に行われたギャラリートーク。

テーマは『日本文化における美意識について』

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芸術は生活必需品で、決して贅沢なものでも生きる余剰なものでもありません。

精神の健康を保つのは美意識であり、また美意識こそが世界を活性化させる…。

非常に必要不可欠な原材料、原動力といえます。

トークの最後は『土佐』という漢字について話をしようと考えていましたが・・・。

字義で「土」=つち。どろ。どろつち。「佐」=助ける。という意味で、この世は土佐の土で救われるという具合で締めくくる予定だったのに・・・。

こういう時は、思惑抜けてしまうもの(悲)。。。

花 エビネ蘭IMG_0951

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洗練された日本の美は、平和な世界に最も相応しい。こんな時代だからこそ和の美意識を大切にし毎日を心地よく生きる。それが日本人として生きる秘訣です。

21日高知新聞朝刊にて。

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花 ギボウシ

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Michi Nakayama Exhibition

「土」展

花 ナルコユリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の作品展を振り返って…。

人間誰しも、生きていたら変化はあるわけで…。それが、どのような社会的立場の人であっても、そこは自然の摂理、必ずやってきます。

今の現代人は兎角、その変化を恐れているように思います。

この世で変化のない人は存在しません。

個展初日の夜は熊本地震もあり、その変化に対応できる自分自身も如何に大事であるかという事を痛感したように思います。

大切なのは『生きがい』です。

たとえ、どんなに取り乱す事があっても自分を正気に戻してくれる心の支えを各自、一つでも持つ事が今、問われているように思えます。

最後になりましたが、個展開催にあたって、ご理解ご協力いただいた皆様そして、ご来場いただきました皆様に、この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。

Human beings, without exception, go through change as they live. Regardless of social standpoints, the divine providence of nature brings this to be. It seems to me that the modern person today goes through life fearing this change. Yet there exists no one in this world who can escape it.
The Kumamoto earthquake which happened on the opening night of my solo exhibition somehow helped me realize the importance in myself being able to deal with such change. Willingness and a purpose for life is a necessary and precious thing. No matter what kind of disturbing thing shakes us up, it is important to have at least one something that can sober us with emotional support.
With this, I would like to give my deepest thanks to everyone who has supported me and attended the exhibition.

 

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