5月1日
降り注ぐ雨は天からの贈り物。
野にも畑にも活気が訪れる季節。
筍 bamboo shoots
えんどう豆 green pea
本日、季節の台所仕事。。。
「筍の木の芽和え」
「えんどうめし」
この時期の雨には、さまざまな呼び名が付けられています。例えば、菜の花が咲く頃の雨を「菜種梅雨」5〜6月に降る梅雨に似た雨を「迎え梅雨」花よ咲けと急がせるような雨を「催花雨(さいかう)」春の長雨を「春霖(しゅんりん)」と呼びます。
5月2日
八十八夜
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘ぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠
日和つづきの今日此の頃を、
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ
茶の木 Tea plant
「山茶と鰹でんぶのおむすび」
山に自生する茶の木
この辺りでは、この茶を山茶と呼びます。
5月5日
端午の節句
行事食「柴餅」
サルトリイバラ
China root
関東では柏の葉を使うのでカシワモチと呼ぶそうですが、この辺りではサルトリイバラといわれる芝の葉を使用。
中身はカシワモチと同じで、モチを包む葉っぱが違うだけです。
「しば」とは、まきしば(包む葉っぱの意)のことで、ツルが伸びて、きれいな実が成り学名はサンキライ(山帰来)と呼ばれます。
またサルトリイバラの葉には殺菌の薬効作用もあります。
5月10日
爽やかな風と新緑の季節。
草苺(くさいちご)
Rubus hirsutus
「草苺のパンナコッタ」
光や風、自然の色も力強さを増し、順番に夏の気配が少しずつ濃くなってきた今日この頃。
5月12日
草木の緑はいっそう色濃くなり、どこか冷たさを含んでいた風は心地よさを増し、生き物たちは活発に活動をしている今日この頃。
淡竹(はちく)Henon bamboo
えんどう豆 green pea
本日、季節の台所仕事。。。
「淡竹とえんどうの煮物」
淡竹は別名アワダケ、呉竹(くれたけ)とも呼ばれ、古くから細く割れるため茶筅などの茶道用具、花器にも利用されてきました。 また正倉院の呉竹笙、呉竹竿、彫刻尺八、天平宝物の筆などはハチク製と鑑定されています。
5月22日
5月22日『花祭り』
高知市長浜 雪蹊寺(四国八十八箇所33番)にて
「花祭り」は、お釈迦様の誕生を祝う行事。持ち寄りの花や茶の枝をお供えし、花で飾られたお堂「花御堂」(はなみどう)に祀られたお釈迦さまに柄杓で「甘茶」を歳の数だけ注いで拝みます。
「甘茶」をかけるのは、お釈迦様ご誕生の際、この世にやがてみ仏となられる方が誕生したことを祝福して9匹の龍が現れ「甘露の雨を降り注いだ」という仏伝に因むものです。
甘茶はお接待として、その場で頂いたり、家に持ち帰ったりもします。
また古くから、この甘茶で墨をすり『茶』という字を書いて、逆さまに貼ると、家にムカデも出ないとも言われいます。
ちなみに、この雪蹊寺の花御堂、寺の裏に生えている芭蕉の枝を切り屋根の反りに、毎年誂えておられるのですが、曲線も実に美しいのです。
5月28日(月)
四国地方は梅雨入り
昨年と比べて23日早い梅雨入りとなりました。
紫陽花
hydrangea
5月30日
ドクダミ
Houttuynia
どくだみには「十薬(じゅうやく)」という別名があるほど、10つの薬効を持つとされていて、現代でも生薬として取り扱いされています。
ドクダミの花を使った化粧水
1. どくだみの花を綺麗に水洗いします。汚いものや枯れたものは取り除きます。
2. 洗ったどくだみの花の水気を取るため、軽く干します。
3. 容器に花を詰めて、ホワイトリカーを入れます。
4. しっかりと密閉し暗くて涼しいところで寝かせます(1~2日で使うこともできます)。
5. 後は、どくだみ花エキスを布などで濾過して化粧水を入れる容器に入れ替えます。
6. 防腐剤などを入れていないので、化粧水は1~2ヵ月を目安に使い切るようにします。
どくだみにはメラニン生成を抑える働きもあるとされているため、美白効果も高いと言われています。
また肌の炎症をおさえる、シミを薄くする、虫刺されや水虫をはじめとする痒みの緩和、腫れをひかせる、ニキビの改善、化膿した箇所から膿を取り除く、毛穴を引き締めるなど肌への効果が期待できます。