手綱

Posted on 2012年 11月 01日(木)

生徒は言います。

『心は、お金やモノでは満たされんき』と。

学校は今年で6年目。

毎年4・5月は、戦場です。

特に入ったばかりの1年生は、いろいろ出て来る出て来る→これがパチンコの玉やったらイイのにねってぐらい(笑)、生徒本来の癖みたいなもんがジャンジャン~バリバリ・・・(焦)。

本当は、これに振り回されたらイカンがやけど・・・。今年は完璧に!深みにはまってしもうて・・・齢35、恥ずかしながら泣きが入りました(力量不足)。

実は、7月一杯で辞める事になっちょったがやけど・・・。辞めらしてくださいと伝えたのが、6月で(すぐに辞めれんのが学校の掟)その間、知らんまに生徒も懐いてしもうちょって・・・(アレ!?)。

7月に入って自分自身、迷いも出てきて・・・(困)。

どういうわけか!?こんな時に限って、生徒は『後期はどんな授業するが?』『今から楽しみにしちゅきー!』とか言われて・・・。「あ~何か、この子らあー感じ取ちゅう???」「これってサイキック!?」って思いながら・・・。普段やったら、絶対!こんな事を聞いて来るはずないがやけど・・・(謎)。

で!結局、辞めるに辞められず・・・今に至るわけですが、「あの時、手綱を切らんでよかったなあって」今は心の底から思いゆうです。

後期は生徒も、随分落ち着いて授業に来てくれるき嬉しいちや♡。

生徒は元気な子もいれば、そうでない子もいたり・・・。

パターンは、いろいろです。

元気な方は、授業中でも、普通に『みっちゃんー遊ぼう!』ってガンガンに入って来ます(ぎゃあ~!!!)。

前は「今、授業中やし他の生徒にも迷惑やきイカン!イカン!早うー出て行って!自分も、ちゃんと授業を受けんと単位もらえんでー!」って無理矢理、追い返しよったけど・・・(それでも出ていかんのが常)。

それで最近は少しやり方を変えてみて、入って来た子の様子などを見ながら、その子に合わせるというか、また同時に授業を受けゆう生徒にも気配りを忘れず・・・。他愛もない話しなどして・・・。納得したら生徒は自然に出て行くので、それを待つ感じです(その方が早いし、後腐れない感じがするき)。

入って来る生徒も授業中やって事は十分、分かちゅうがです。けんど、そんな事よりも、あの子らは今が大事で、『今!』何か~甘える所が欲しいというか、聞いてもらいたいというか・・・。もちろん、そんな事は具体的に、本人もしゃべりません。

でも、たまに・・・ドッキ!させられるがですよね。

『先生ー!心はお金やモノでは満たされんき』って。

その瞬間、この子が家に帰って明かりも付いてない、テーブルの上にはお金だけが置かれちゅう、そんな風景が何となしに見えてくる時があるがです。

見えたところで何ちゃあにならんがですけんど・・・。

もう、そらーこの子らあに出来る事ゆうたら、ほんの一時だけやけど、こうやって話しをして、ふざけて、笑うての事ぐらいしか、ようーしちゃらんがですよね。

ちょっとでも、あの子らあの心を和らげれたら嬉しいがやけど。

しかし、そうかと言って・・・授業も終わって後、ヤレヤレってなんて思いながら片付けして、ふっと!前の黒板を見たら案の定!?大きな字で『みちこオデコ広いね♡』って書かれちゅうし(オイ!)。

「わざわざ書かんでも口で言うて行けよー!!!しかもみちこじゃないしー、みちながやけど・・・名前違うし!!!。」

と!まあ~いっつもこんな調子でヤラレぱっなしの、飽きる事のない現場です(笑)。

また追々『そうでない子』の話しも、ゆっくりつづっていきたいと思いよります。