色の話し。。。

Posted on 2013年 9月 11日(水)

そう言えば・・・物心が付く前から親には「みちさん」と呼ばれており・・・。

昔は親子の間にも、それなりの距離はあったと思う。

映画・小津安二郎の世界でも躾の行き届いた良識ある家庭では親は子供を「さん」づけで呼び、子供も親に対して敬語で喋っていて・・・(残念ながら、うちんトコは「さん」づけだけで・・・良識は怪しい(笑))。

それは決してよそよそしいものではなく、実に穏やかなもの。

正直・・・あまり小津さんの作品は好みではないけれど、好き嫌いは別として。。。

人付き合いは、つかずはなれずこそが人間関係を円滑に保つ上で大切。

「親しき仲にも礼儀あり」じゃないけど夫婦・恋人・親子・仕事関係すべてにおいて腹六分ぐらいが丁度・・・そんな「生活の智慧」も何となしに感じられる。

今みたいに嫁にいった娘が実家の母親に頼りきり、マザコンの息子が犯罪や問題を起こすこともないがじゃろうね!?

なんて思いながら・・・。

馴れ合いはダメ。

争いのもとになる。

と!

そんなことで本題へ。。。

◇ 日本人の色彩感覚と伝統配色 ◇

日本人は世界の中でも稀にみる色彩感覚のすぐれた民族である。このことは中国や欧米の伝統的な色彩、配色と比較してみるとよくわかる。中国や欧米では原色を軸にした、はっきりした色を好み、配色にしても、その強い対比で人の目を引くことを基本としている。これを「かたい色彩感覚」と呼びたい。

これに対して、日本では伝統色の名前からしても紅梅色、藤色、浅葱色、鶯色、海老茶色といったようにデリケートな色の違いを表現する色名があり、配色にしてもその組み合わせに微妙な感覚をもっていた。こうしたものを「やわらかい色彩」と呼ぶことができる。

じつを言うと、日本人は「やわらかい色感」のみならず、「かたい色感」も両者を併せ持っていて、色彩の達人である。もっとも今日では色彩の世界でもグローバリゼーションの影響で欧米化し、やわらかな、デリケートな色彩感覚を失いつつあるのではないかと思われてならない。

◇ 日本人の色彩感覚をつくったもの ◇

日本の「かたい色彩」は飛鳥・奈良時代に五行説にもとづく中国の配色が入ってきて、青丹よし奈良の都が作られたからである。五行説は古代中国の自然哲学で、万物は木、火、土、金、水の5元素からなり、さまざまな面にあらわれているが、色彩でいうと、木は青(緑ともなる)、火は紅、黄は土、金は白、水は黒であり、この5色を並例することで、世界があらわされていた。仏寺の儀式には今でも五色の幕で飾られるが、この「つよい色」は高い文化の象徴であった。飛鳥の高松塚古墳の壁面の女性の衣裳はこの配色をみごとに証明している。

平安時代に入って、色彩感覚は日本化する。それは京都の風土に由来する。鴨川をはじめ河川の多い京都では、霧や靄など水蒸気を含んだ空気が強い色彩をやわらげ、デリケートなものにする。大阪や江戸も水の都であった。また、日本では四季の変化に富んでいて、春夏秋冬と微妙に色彩が変化して行き、微細なものへの感性をたかめ、花鳥風月、草木昆虫のやわらかな色彩に心をよせた。

緯度の高い西欧では、元来彩色に乏しく、色彩への関心は西アジアからの影響が強かった。今日の欧米の色彩は19世紀以降の合成染料や科学的につくられた顔料、インクによるかたい、強い色感である。

色彩感覚は人間の感性がつくる文化であり、心情的なものである。日本人の感性にしたがって分析してみると、やわらかい色が主流で、以下にみるような艶、寂、雅、婆娑羅、粋、清、至高、祭のキーワードが浮かび上がってくる。このうち婆娑羅と祭はかたい色の系譜といえよう。

著書:日本の配色 文・佐野敬彦氏(京都市立芸術大学名誉教授)

そうそう20代後半に奮発して着物は辻が花を買って・・・。

また帯は玉虫色を見付けて一緒に揃えてみたけんど・・・。

見る人によって、青にでも赤にでも、紫にさえなりうる玉虫色。世にも美しい色の持つ心地よい曖昧さ、柔軟さこそが実は日本人の心の原点ではないろうか!?と今頃になって思ってみたり。。。

「玉虫色」という形容詞は、マイナスのイメージが強かったりするけんど(優柔不断で事なかれ主義の象徴的な)。

外国から『イエスかノーかはっきりしないところが日本人の悪いところ』なんて指摘されるけんど・・・。

「もうー!そんなこと真に受けんで。」

こっちも、もういい加減、外国人と話すときや外国で生活するとき以外は、めっそ!外国の真似はせられん。

玉虫色のつかず離れず、はかなげで上品なフラジャイルの輝きは、凛とした人間関係を好み、節度をもった古き佳きころの日本人の智慧、美意識の象徴でもある。

あと色つながりとして・・・。

色気とは、性的なものや、仕草や形ではなく、精神的に相手を包んであげる上品な優しさを指す。「この女は俺に恥をかかせない」「この男は絶対、私に恥をかかせない」そう相手に思わせる包み込むような優しさが、色気の本質。

衣服を着て後ろ姿であってもそれは漂うもの。

本当の優しさを持つ人は、人だけでなく物を扱う仕草にも優しさが滲みでる。

その仕草や表情、佇まいは自然と優雅で美しい。。。

小津さん~!ありがとう(笑)。